坊っちゃんの読み方

◆「坊っちゃん」はどんな小説か?

子供に「正義感」とは何かを教える「道徳小説」?
「正しい者が最後には勝つ」という「勧善懲悪(かんぜんちょうあく)小説」?
人間関係の複雑さを批判する「社会批判小説」?
学校文化を批判する「学校小説」?
坊っちゃんは失格教師?
東京と地方の違いを指摘する「差別小説」?

◆主人公の「坊っちゃん」はどんな性格か?

親譲りの無鉄砲。(p. 1)
先のことが考えられない。物事を深く考えて決めない。
生まれつき乱暴。いたずらばかりしている。(p. 1)
負けず嫌い。(p. 1)
損ばかりしている。(p. 1)
両親にかわいがられなかった。(p. 1)
まっすぐの気性。(p. 2)
人に隠れて得をすることが大嫌い。(p. 2)
欲が少ない。心がきれい。(p. 3)
嘘をつくのが嫌い。(p. 6)
せっかちで癇癪(かんしゃく)持ち。(p. 7)
卑怯じゃない。臆病じゃない。でも胆力が欠けている。(p. 7)
自分の評判は気にしない。(p. 8)
何事によらず長く心配しようと思っても心配ができない。(p. 8)
度胸は座っていない。でも思い切りはいい。(p. 8)
愛嬌やお世辞を使わない。(p. 8)
「おれは言葉や様子こそあまり上品じゃないが、心はこいつらよりも遥かに上品なつもりだ。」(p. 12)
「世の中に正直が勝たないで、外に勝つものがあるか。(p. 13)

◆坊っちゃんは、四国をどう見ているか?

東京はいい所だ。四国は大したことない。
田舎者はしみったれだ。
「おれは江戸っ子だから君等の言葉は使えない。」

◆教師としての坊っちゃんの態度


p. 6...おれみたような無鉄砲なものをつらまえて、生徒の模範になれの、一校の師表と仰がれなくてはいかんの、学問以外に個人の徳化を及ぼさなくては教育者になれないの、と無闇に法外な注文をする。そんな偉い人が月給四十円で遥々こんな田舎へ来るもんか。
p. 7...初めて教場へはいって高い所へ乗った時は、何だか変だった。講釈をしながら、おれでも先生が勤まるのかと思った。
p. 7...最初の一時間は何だかいい加減にやってしまった。
p. 7...二時間目に白墨を持って控所を出た時には何だか敵地へ乗り込むような気がした。
p. 7...田舎者に弱みを見せると癖になると思ったから、なるべく大きな声を出して、少々巻き舌で講釈してやった。最初のうちは、生徒もけむにまかれてぼんやりしていたから、それ見ろとますます得意になって、べらんめい調を用いていたら。。。
p. 8...最初の日に出た級は、いずれも少々ずつ失敗した。教師ははたで見るほど楽じゃないと思った。
p. 8...教場のしくじりが生徒にどんな影響を与えて、その影響が校長や教頭にどんな反応を呈するかまるで無頓着であった。
p. 9...やな奴だ。わざわざ東京からこんな奴を教えに来たのかと思ったら情けなくなった。。。あんまり腹が立ったから、そんな生意気な奴は教えないと云ってすたすた帰って来てやった。